P､52で紹介したように、Excelで数式をコピーすると参照セルが自動的に調整されますが、この方法では希望する計算結果が得られない場合もあります。そのようなときは「絶対参照」という参照方法を利用しましょう。相対参照の問題点とは？
相対的にセルが参照されるとうま<コピーできない数式は、絶対参照という方法を利用しましょう。例えば下図のように全体の売り上げから製品別の売り上げ比率を計算するため、『＝D5/D8』(｢/｣は÷の意味)という数式を作成して、P.52と同じ手
順でコピーするとエラーが表示されます。エラーが出たE6のセルをダブルクリックすると、データのないD9のセルを参照しています。 D8のセルを参照させるはずが、相対参照によってセルがずれてしまったからです。

セルを絶対参照にする手順1のようにセルがずれないようにするには、常に参照したいセルを絶対参照セルに指定します。ここでは商品全体の売り上げが入っているD8が絶対参照にしたいセルです。元の数式が入っているセルをダブルクリックして、常に参照させたいセルである｢D8｣を選択したら、[aキーとキーを一緒に押します。

 

絶対参照になったすると｢Ｄ｣と｢8｣の前に｢S｣という文字が付きました。これはD8が絶対参照セルであるということを表しています。retumキーを押して内容を確定させましょう。行だけ絶対参照列だけ絶対参照参照方法には、｢相対参照｣｢絶対参照｣のほかに、｢行だけ絶対参照(例:D$8)｣｢列だけ絶対参照(例:$D8)｣があります。キーとキーを続けて押すことで、相対参照から順番に参照方法が切り替わっていきます。

数式をコピーする絶対参照を指定した数式を、手順1同様にドラッグしてコピーします。すると今度はエラーにならず、きちんと計算されました。[エラーチェックオプション]ボタンが表示される数式にエラー(答えが求められない場合)が発
生すると同時に[エラーチェックオプション]ボタンが表示されます。利用方法はP.65で紹介しています。

 

 

正しい数式が入力されている！コピーされた数式を確認するためE6のセルをダブルクリックしてみると、参照する売上のセルは｢D6｣にずれ、絶対参照として指定した合計のセル｢D8｣はそのまま参照されていることがわかります。