WPSはKingSoftによるオフィスソフトである。2013年のバージョンから、時流の関係か、マイクロソフト社のOffice 2013のデザインと似ているようになった。
WPS 2013のインターフェイスはOfficeの「フラット化」設計と似ている
WPSはKingSoftによるオフィスソフトである。2013年のバージョンから、時流の関係か、マイクロソフト社のOffice 2013のデザインと似ているようになった。今回はWPSのような軽量級オフィスソフトとマイクロソフト社の巨大なオフィスシステムとの近似点を検討したい。
WPS Office
同じくオフィスソフトとして、WPS 2013は4つのアプリを含む:WPSスプレッドシート、WPSワード、WPSプレゼンテーション、WPSライトオフィスの4つに分けられる。
対応関係として、WPSスプレッドシートはマイクロソフト社のExcelに、WPSワードはWordに、WPSプレゼンテーションはPPTに、WPSライトオフィスはマイクロソフト社の協同作業メカニズムに対応する。
マイクロソフト社は早くも90年代の始まりからMicrosoft Officeシリーズアプリを発表し、業界の先駆者である。Office 2013はWin8への対応性以外、11のアプリを含み、お馴染みのWord、Excel、PowerPoint等の定番Officeアプリがある。
いわゆる「フラット化」設計はソフトのインターフェイスにあるアイコン、ボタン、モジュール等の要素の見た目と輪郭を平面化の図形で表現し、直観的で簡練されたビジュアルスタイルを形成し、「Metro」と似ている。KingSoftのWPS 2013は確かに重量級製品である。ソフトのインターフェイスにおける変化からマイクロソフト社に対する「見習い」が窺える。例えば、「フラット化」設計、Ribbonタブ等が挙げられる。WPS 2013では、MS Office 2013とよく似ている部分が見られ、特にインターフェイスのスタイルが似ている。
実は、この2つのオフィスソフトはインターフェイスが似ているが、インターフェイスの進化に関して、MS Office2013のほうが徹底している。当然、マイクロソフト社はOSまで全面的に「Metro」デザインを取り入れており、設計面の経験も豊かだし、関連特許も取得しているかもしれない。一方、WPS2013はインターフェイスにおいて類似設計を導入しているが、文書の実際編集に関して、旧バージョンの影が相変わらず残っている。
WPS「ライトオフィス」 オンラインの多人数参加型事務サークル
これは企業に向けて設計された事務システムである。文書を社内の公共プラットフォーム或いはインターネットにアップロードし、そして関連権限のある同僚を誘ってこの文書を討論、改訂、共有、コメント、注释、送信し、特定の計画をめぐって討論を行い、企業全体の運営效率を把握することができる。
MSのOffice2013協同作業メカニズムは完備しており、EXCELとWORDから生成した文書をそのままOffice 365 SharePointとSkyDriveに保存し、マイクロソフト社の公式アカウントで文書を共有、組織、改訂、編集することができる。
WPS2013にもマイクロソフト社のオンライン協同作業システムと似ているものがあるが、WPS2013のほうは自由度が高い。WPSライトオフィスのアカウントでログインした後、デフォルトとして事務サークルが生成され、このサークルを通じて関連者を誘ってオンラインで文書を協同編集できる。事務サークルから多人数を誘って文書を協同編集する場合、サークル内の参加者は文書に対して伝言・討論し、また事務サークル内の文書変更を随時確認することができる。例えば新しい文書の作成や文書の改訂等が挙げられる。
スマートアート・グラフィックと似ている WPSプレゼンテーションは組織構造図を導入
WPSプレゼンテーションはOfficeのPPTに相当する。今回、WPSプレゼンテーションは「組織構造図」挿入の機能を追加している。「組織構造図」でスプレッドシートを作成する場合、この「組織構造図」のオプションは非常に直観的で便利である。関連組織構造図のテンプレートを選定するだけで、各種形状の「組織構造図」を挿入できる。
WPS2013との比較により、機能面では、MS Officeのほうが豊かで包括性が高い。文書、スプレッドシート、プレゼンテーション、オンラインの協同作業プラットフォーム、企業データベース管理、ノート、情報収集、チャート作成等のツールの間でデータの相互利用を実現しており、完全なる有機的体系を形成している。一方WPS2013の機能はマイクロソフト社に比べてやや劣っている。
使用体験から言えば、WPS2013はMS Officeに比べ、機能が大いに向上しているがインストールパッケージのサイズが相変わらず小さく、またインターフェイスの設計も洗練されており、「フラット化」のアイコンはMS Officeの「Metro」を「見習い」、すっきりして事務作業に向く。操作性も向上しており、多くの実用的機能が直観的で、クリックするだけで利用可能である。これは極めて複雑なMS Officeシリーズに比べて親和力があり、使いやすいと考えられる。