Microsoft Officeは世界で最も多用されるワードプロセッサとして、単一の標準化したソフトウェアではなく、iPhone、iPad、Android(Office Mobile)、WindowsとMacOSに対応するソフトウェアです。
Officeを購入する場合、サブスクリプション版と一括払いの永続利用版から選択できます。Office 2016及びOffice 2013はOfficeの代表的なバージョンです(最近発表されるOffice 2019はOffice 2016の延長版と考えられます)。一方、Office 365は2011年に運営開始したサブスクリプション・サービスです。
Officeバージョン間の差異に詳しくない使用者にとって、混乱する気になるかもしれません。特にそれぞれのバージョンのターゲットは異なり、含まれるアプリも異なります。
最新バージョンのOffice 2016において、Microsoft社はOffice 2016永続使用版(一括払い)とOffice 365サブスクリプション版を提供しています。この2つのバージョンの間にどのような相違点があるのでしょうか?以下、Office サブスクリプション版と一括払いバージョンの相違点を見てみましょう。
目録:

Office 365サブスクリプション版

Office 365サブスクリプション版
Office サブスクリプション版は購読版とも呼ばれます。サブスクリプション版が登場する前に、MS Officeのアプリ、例えばOffice 2010やOffice 2013等を使用するには、3-10万円でプロダクト・ライセンスを購入することでOfficeを永続使用することができます。2010年から、マイクロソフト社は13の国と地域の企業にてOffice 365を公開テストし、2011年にOffice 365サブスクリプション版サービスの正式提供を始めました。これまでと違って、Office 365は革命的なライセンス方式を取り、企業は一台一台のコンピュータに単独でライセンスを購入する必要が無くなりました。サブスクリプション形式のライセンスを使用すると、企業は必要な数に応じてサブスクリプションを購入すれば良いです。Officeを新版にアップデートし、或いはコンピュータのハードウェアを更新しても、高価な永続ライセンスを購入する必要がなく、サブスクリプション版によりそのまま最新のOfficeを利用することができる上、古いコンピュータのOfficeを新しいコンピュータに再インストールできます。

当時、Office 365は大型企業のみに向き、あまりにも高価のため、個人ではその利用料金を負担しかねます。その時点では、Office 365サブスクリプション版は個人ユーザにOffice 365サービスを提供していませんでした。Office 365正式発表の数年後、Office 365個人版、即ちOffice 365 Soloは正式発売を迎えました。

サブスクリプション版の特徴

Office サブスクリプション版の料金制は二種類に分けられ、年間支払と月間支払です。Office 365 Soloを例に、一年間のサブスクリプション料金は¥12,744です。使用者は初めてOffice 365 Soloをインストールする場合、無料で1ヵ月使用できます。二台の設備でのインストールが可能で、平均で一人当たり每年の費用は¥6,372であり、また個人用に制限されておらず、商業行為に関わらない限り、自由に利用できます。またOfficeサブスクリプション版は随時最新バージョンのOfficeにアップデートできる上、MacとWindowsでは同じサブスクリプション・アカウントを利用できます。すなわち、いずれのプラットフォームでもOne Driveを通じて複数のプラットフォーム間の作業を実現できることです。

特性1:Office 365 Soloはサブスクリプション期間中には随時Officeを最新バージョンにアップデートできます。

例えば:サブスクリプション時点での最新版がOffice 2013であり、サブスクリプション期間中にOffice 2016が発売されると、ダウンロードしてアップデートできます。別途費用を支払う必要がありません。

特性2:Office 365 Soloは複数のコンピュータにインストール可能です(MACとWindowsに対応)

例えば:同時にMACとWindowsコンピュータを利用する場合、サブスクリプション版のOfficeは賢明な選択です。1つのサブスクリプション・アカウントで、MACとWindowsに最新のOfficeをそれぞれインストールできます。

インストールは自由に選べます。二台のWindows或いは二台のMACにインストールすることも当然できます。インストールの上限数は二台までです。

Office for Macサブスクリプション版

Office for Macサブスクリプション版
複数プラットフォーム向けのサービスとしてのOffice 365にもOffice for Macは登場しています。Office 365 SoloもMacで使用できます。対応のOfficeバージョンはOffice 2016です。MacでOfficeを購入するにあたって、二つの選択肢があります。Office 365サブスクリプション版と一括払いのOffice 2016 for Macが選べます。Macでは、サブスクリプション版と一括払いのOfficeは全く同じで、MacのみでOfficeを使用する場合、一括払いのOffice 2016 for Macを購入すると良いでしょう。永続使用できます。

サブスクリプション版の費用

Officeの使用に関して価格面に悩むことが多いでしょう。以下、Office 2013永続使用版Office 365サブスクリプション版の価格を比較してみました。

比較に用いられるOfficeバージョンはOffice 2013 Professional、一括払いの永続使用版であり、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote、Publisher、Accessなどのアプリを含みます。市販価格は72、000円です。Office 365 Soloサブスクリプション版は上述の機能以外、1TBのOneDrive保存容量が付きます。その年間サブスクリプション料金は12,744円です(同時に月間サブスクリプション版も提供されています)。

サブスクリプション版は時間に応じて費用が発生し、例えばマイクロソフト社のOfficeサブスクリプション版の場合、一年間の完全使用権を購入する必要があります。一方、従来の販売モードではソフトウェアを永続使用できます。サブスクリプション版はあまり割に合わないように見えるが、以下のように精算してみましょう:

Office 2013 Pro 価格 Office 365 Soloサブスクリプション版 価格
1年 ¥72,000 ¥12,744
2年 ¥72,000 ¥25,488
3年 ¥72,000 ¥38,232
4年 ¥72,000 ¥50,976
5年 ¥72,000 ¥63,720
6年 ¥72,000 ¥76,464

上記からみれば、Office 365 Soloサブスクリプション版は使用の6年目に、その費用がOffice 2013 Professionalの一括払いの価格を超えるとわかります。マイクロソフト社の慣例により、約4年ごとに新バージョンのOfficeが発売されるため、Office 365サブスクリプション版を利用する場合、別途購入する必要がありません。一括払いのOfficeに比べ、Office 365は常用のアプリのみならず、新しい商業モードももたらしてきました。Office 365サブスクリプション版は高度な価格性能比を有します。
マイクロソフト社はOffice 2013とOffice 2016のアップデートを提供しておらず、購入後、Office 2013或いはOffice 2016をそのまま使用することになります。個人使用者の場合、永続使用版のOffice 2013/2016はオススメです。
Officeのサブスクリプション版は永続使用版に比べて商業環境での優位性が更に目立ち、Office 365サブスクリプション版はOffice 2016の全ての機能を含み、且つプロダクト・ライセンスの管理がさらに簡単になっています。それでOffice 2016の購入を検討している企業の場合、Office 365 サブスクリプション版はオススメです。

Office購入時の支払いの区別

Office 2016とOffice 365の最大の相違点は支払形式にあります。
Office 2016は単品の小売版購入でも、ライセンスの大量購入でも、一括払いの永続利用版と呼ばれます。
(「一括払い」は、ソフトウェア開発者の常用手法であり、ライセンスの一種ととらえても良いでしょう。Officeは一括払いとレンタルの二種類の形式に分けられます)。
一括払いで永続利用可能なOffice 2016です。言い換えれば、永続利用版のライセンスに時間制限がなく、使用者は必要に応じて利用して良いでしょう。Officeの公式サポートが続く期間中に、10〜20年以上利用できます。
Office 2016 企業使用者向け:

Office Professional Plus 2016(Windows)
Office Standard 2016 for Mac (MacOS)
Office 2016 一般使用者向けの小売版:
Office Professional 2016(Windows)
Office Home & Business 2016 for Mac(MacOS)

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Office 365はマイクロソフト社が現時点で大いに押し広めている購入方式です。サブスクリプション・サービスとして、月間・年間料金を支払う形となっています。例えば、Office 365 Soloの年間料金は¥12,744 (税込)で、月間料金は¥1,274 (税込)です。月間料金で1年間利用する場合の料金は1,274*12=15,288円となります。年間サブスクリプションで利用する場合、2,544円を節約できます。

企業に向けて同じサブスクリプション方式があり、年間料金が月間料金より遥かに安いと考えられます。

Office 365 Business
簡単にいえば、サブスクリプション・サービスとは、支払いを続ければ、Office 365のサービスをずっと受けられ、Officeの全てのアプリの使用権利を保有するとのことです。サブスクリプションを止めると、Officeの使用権利を失います。(料金の支払いを止めると、Office 365は直ちにサービスを止めるわけではなく、満期日の30日後にサービスを止めます。必要に応じて料金を支払えば、Office 365のサブスクリプション・サービスの再開が随時可能です。)

Officeの技術サポートの区別

以上、支払方式を通じてOffice 2016とOffice 365を区別ししました。以下、技術サポートとバージョンアップ・サービスの区別を紹介します。

その他ソフトウェアと同じく、マイクロソフト社はOffice向けの技術サポートとバージョンアップ・サービスを提供しています。Office 2016も普通のソフトウェア製品なので、脆弱性の問題やアプリのエラーが発見されると、修復と更新が行われています。ソフトウェアは通常、每月の第二の火曜日にOfficeの安全性更新を提供し、また脆弱性を修復します。

しかし、Office 2016は機能のグレードアップができません。Officeの新機能は新版のOfficeにのみ導入され、一方、Office 2016使用者が新機能を使用するには、新版のOfficeを別途購入する必要があります。(例えば:Office 2016は次のバージョンであるOffice 2019の新機能を使用できません)

Office 365は真新しいサービスモードを提供します。Office 365サブスクリプションの使用者もOffice 2016と同じセキュリティー・パッチを受信できるが、パッチを付けずに新機能のグレードアップもできます。新特性と機能の追加で、Officeが成長し続けます。それにつれてマイクロソフト社は新しい製品コードを採用します。例えばOffice 2019の場合、マイクロソフト社はOffice 2019をOffice 2016の機能延長版として位置付けています。

Office 365の使用者の場合、サブスクリプション期間中に、マイクロソフト社がOffice 2019の正式版を発売するとしたら、追加料金を払わずに、そのまま利用できます。新版のOffice 2019の詳しい説明はこちらです:Office 2019の発売時間、ダウンロード、インストール及び価格

Officeのクラウド・サービス

Office 365とOffice 2016は完全にクラウド・サービスに基づくものではなく、完全にクラウド・サービスに頼るのはOffice Online(無料でWORD、EXCEL等の基礎的機能を利用可能)です。ただし、マイクロソフト社のクラウド・サービスと一部の第三者によるクラウド・サービスへの接続が可能です。現在、一括払いのOffice 2016とOffice 365サブスクリプション版の一部のアプリは、マイクロソフト社の提供するEXchange、OneDriveとSkype for business等のサービスに接続可能です。

マイクロソフト社は企業使用者に向けてOffice 365を押し広めています。公式の情報により、2020年以降、クラウド・サービスの使用権利に関して、一括払いのOffice使用者は限られた時間内にクラウド・サービスに接続しなければならないそうです。

Office 365のサブスクリプション使用者のクラウド使用権利は、サブスクリプション期間につれて無限に延長します。

これからのOffice

マイクロソフト社はOffice 2019向けのサポート期間を30%減らす予定です。現在、Office 2016のサポート期間は10年に達するが、Office 2019の場合は7年となります。その時、Office 2016とOffice 2019は同時に「定年」を迎えます。マイクロソフト社はOffice 2019の次のバージョンから一括払方式を終止するため、Office 365のサブスクリプション・サービスはOfficeの唯一の購入方式となります。